<予選リーグ第二試合 vs カンボジア(カンボジア国立ポリテク大学)>
この試合で勝てば決勝トーナメント進出が確定する大事な試合です。カンボジアチームは1試合目でAPPARE!を達成し、中国チームに勝っていたので決して油断はできませんでした。この試合では連射速度を遅め、ゆっくりでも良いので確実にAPPARE!を達成しようという作戦を立てていました。結果は1分17秒でAPPARE!を達成し、東工大の勝利。決勝トーナメント出場がかかったプレッシャーの中でしたが、練習通り着実にスポットを攻略できて良かったです。
ここまでの結果、予選リーグで2勝することができたため、決勝トーナメントに進出しました。
<決勝トーナメント準々決勝 vs ネパール(トリブバン大学)>
この試合に勝つ作戦を考えた時、カンボジア戦同様にゆっくり確実にAPPARE!を決めることがまず思い浮かびました。しかし、この試合に勝てば次の試合ではベトナムチームとの対戦です。我々の戦術には「高速モード」が存在し、ベトナム戦ではこれを使わなければ勝てないと踏んでいました。しかし高速モードでの練習/パラメータ確認は本番フィールドでは1回もできておらず、ベトナム戦の前には一度試しておきたいという気持ちがありました。そのため、このネパール戦で高速モードを試し、次のベトナム戦に備えることとしました。結果、高速射出の試験にディスクの多くを消費し、わずかにディスクが不足しAPPARE!を達成することができませんでした。しかし、相手のネパールもAPPARE!不達成となり、10-2で東工大は勝利を収めることができました。この試合で高速モードの信頼性を高めることができ、次のベトナム戦への自信を得ることができました。
<決勝トーナメント準決勝 vs ベトナム(ラクホン大学)>
強豪校であるラクホン大学との試合でしたが、先ほどの試合で調整ができたため我々はベストな状態に近く、ベストタイム付近の記録が出せそうであると感じていました。ここでは高速モードによるAPPARE!を目指して試合に臨みました。結果、そこそこ良いペースでスポットを攻略できつつあったものの、ベトナムチームが我々より遥かに早い34秒という記録でAPPARE!を達成。我々の敗北となりました。我々のベストタイムは42秒であったため、そもそもベトナムチームに勝てるロボットではなかったということを改めて感じ、世界のレベルの高さを痛感しました。
以上が全試合の簡単な説明です。
今回はベスト4という結果で終わってしましましたが、この結果に悔いはありません。
最終試合までに出来る限りのことを行い、ベストに近い状態で試合を行うことができました。
また個人的な感想を述べると、尊敬するチームの一つであるラクホン大学さんと生で試合をすることができたこと自体が嬉しかったです。言い方は少々おかしいかもしれませんが、心残りのない、とても良い負け方だったかと思います。
今回、NHK学生ロボコンでの優勝、そしてABUロボコンでの敢闘賞という結果を残せたのも
チームの仲間はもちろん、たくさんの応援や支援をしてくださったロボット技術研究会やものつくりセンター、先輩方、そして多くの刺激と技術を与えてくれた他大学の皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました!
また大会当日もたくさんの方々に応援に来ていただき、とても励みになりました。
ありがとうございました!
今回のABUロボコンでは海外の大学との技術交流も多く行え、新たにたくさんの知識を吸収できたかと思います。この経験を最大限活かし、次のNHK学生ロボコンでも優勝出来るよう頑張ります。そして、ABUの場で必ず今回のリベンジを果たしたいです!
今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。
今回の試合の様子は9月18日(月)の午前10時5分からNHKで放送予定です。ぜひご覧ください!