こんにちは。19のとしです。
この記事では、NHKロボコンに出場するチーム:Maquinistaで推奨しているPCスペックとともに、現役部員たちが普段使っているPCをコメントと共に紹介していきます。
※これはpc紹介記事の2本目となります。1本目を読んだものとして用語を使っていくので、まだ見てない方は1本目からご覧ください。
Maquinista推奨PCスペック
Maquinistaでは、ロボットを作るにあたり「機械班」「回路制御班」の2つの班に分かれて、役割分担をして活動しています。
簡単に紹介すると、機械班ではPC上でロボットを設計し、その後加工をしてロボットを組み上げます。回路制御班では、その中でもおおまかに回路・制御・センシングの3つに分かれており、ロボットを動かすために必要な回路やプログラムの構築をしています。
それぞれの詳しい活動紹介はこちらの記事にまとめてあります。
さて、どの班でもノートPCは欠かせないのですが、役割が違えば適したPCスペックも異なるものです。
各班での必要最低スペックと推奨スペックをまとめてみました。
備考
最低スペックとは書きましたが、必要であればチームからPCや外付けSSDを貸し出すことは可能なので、このPCのスペックが入会に必要な条件というわけではありません。
ロボットを大学においている都合上、大学内で行う作業が多いのでノートPCは必須です。まあ授業のレポート等もあるしほとんどの新入生がノートPCを買うとは思いますが。
機械班
機械班では設計用の3DCADソフトとしてAutodesk社のInventorを使っていますが、このソフトはWindowsOSでしか動きませんし、高機能なソフトなのである程度の性能を持ったPCが必要です。(ちなみに工学院の授業でも使うCADソフトとしてもInventorが指定されています。)
Autodesk社の定めた推奨動作環境を参考にしました。
必要最低スペック
- OS:Windows10 64bit、32bit不可、Mac不可
- CPU:2.5GHz
- GPU:考えなくていいと思います
- メモリ:8GB(4GBは不可)
- ストレージ:SSD 256GB
Maquinista推奨スペック
- OS:Windows10 64bit
- CPU:最大が3.0GHz以上
- GPU:考えなくていいと思います
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 512GB~
備考
- MacでもbootcampでWindowsを入れることもできますが、初心者には厳しいかもしれません。
- 価格が10万を超えるPCならまずないとは思いますが、Windows 32bit、メモリ4GBという場合もあるので注意してください。
- SSDに関してはInventorのインストールに40GBが必要で、さらに作成したCADデータも合わせて256GB程度は必要だと思います。
- GPUは積んでいるとCADがサクサク動くかもしれませんが、よほど重いデータでなければCPU内蔵GPUで十分だと思います。
回路制御班
必要最低スペック
- OS:なんでも
- CPU:なんでも
- GPU:考えなくてよさそう
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GB
Maquinista推奨スペック
- OS:なんでも
- CPU:まあi5以上程度
- GPU:考えなくてよさそう
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 512GB
備考
- 回路制御班ではOSに依存する作業があれば、そのOSを入れている人がやればいいので、OSはなんでもなんとかなります。
- ストレージが128GBでもMaquinistaの活動は全然できますが、これでは工学院新入生向け推奨スペックを満たしておらず、他の学院でも256GBはあった方がいいです。
- DualBootという方法でもともとPCに入っているOSとは別のOSを導入する可能性もあるのでストレージは512GBあると安心です。
マキニスタ部員のPC紹介
LGgram 13Z990
- 持ち主:2019年入学、システム制御系、回路制御班
- 価格:約14万
- CPU:i7
- メモリ:8GB
- ストレージ:512GB
- 持ち主のコメント:gramの名前の通り軽さが特徴の機種で、1kgを切る軽さながら、十分な性能を持っています。足りないと思ったらSSDとメモリを後から増設できたり、付属ACアダプターに加えてUSBtypeC端子でも充電できるので安心&他端末と充電器を共有できて便利です。
LGgram 13Z990
- 持ち主:2019年入学、システム制御系、回路制御班
- 価格:約14万
- CPU:i5
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD512GB
- 持ち主のコメント:
- メモリ、SSDともにPC購入後増設したので価格が上がってます。同じPCを2台持ちしてこちらにはUbuntuを入れてます。キー配置など、すべて同感覚で使えて便利です。†LGgram最高†
MacBookPro(Retina,13-inch,Early2015)
- 持ち主:2017年入学、物理学系、回路制御班
- 価格:約20万
- CPU:i5デュアルコア(2.7GHz)
- メモリ:8GB
- ストレージ:SSD256GB
- 持ち主のコメント:WinとBootCampしてるので、実質SSD128GBです。足りなくてOSのアプデがぎりぎりできないぴえん,128GBでも活動できなくはないですが、256GBは欲しいですね。CPU,RAMに関しては不便を感じたことはなかったです。大学PCがMacなのでMacの方が同じ環境は作りやすいです。楽に課題が家でできる。あとLaTexの導入が楽。動画編集など他のこともやりたい人は、Mac買ってBootCampするとできることの幅が広いですよ。
HP Spectre x360 13-ap0039TU プロフェッショナルモデル
- 持ち主:2018年入学、機械系、機械班
- 価格:15万~16万(HPの学割を適用)
- OS:Windows 10 Pro(64bit)
- CPU:インテル® Core™ i7-8565U(1.80GHz-4.60GHz)
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 1TB
- 持ち主のコメント:何も不満はないです。CADも快適に動きます。タブレットみたいに畳めるので授業でも便利かも。SSD 1TBの余裕はすごい。増設や自分でバッテリー交換はできないですが、しなくていいでしょう。1.24kgと若干重いですがその分バッテリーがあるので良し。HP Spectre x360 13はマキニスタでは特に人気です。
HP Spectre x360 Convertible 13-ap0033dx
- 持ち主:2019年入学、電気電子系、回路制御班
- 価格:$1,880.99(買ったとき22万円くらい?)
- CPU:Intel Core i7-8565U(1.80GHz-4.60GHz)
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD512GB
- 持ち主のコメント:日本語配列どうやって使うのかわからない人なので米Amazonで個人輸入して英字配列のを買ったため$1,880.99(買ったとき22万くらい?)と高めになった。
ちょっと重い気がしなくもないが、タブレットにもなって講義の配布プリントが紙ではなくPDFのとき便利。(PDFをOneNoteで開いてOneNoteにタッチペンでメモを取ったり穴埋めしたりできる)
マキニスタならではの使い方としてはこんな感じ↓これが最強すぎる
Dell XPS13 9370
- 持ち主:2018年入学、機械系、機械班
- 価格: 約15万(学割を適用)
- OS: Windows 10 Home(64bit)
- CPU:インテルi7 1.8GHz(ターボブースト時4GHz)
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 256GB
- 持ち主のコメント:1.27kgだけど重いと感じたことはない。typeA端子やHDMI端子がないため変換ケーブルが必須。CADはよっぽど大きなモデルじゃなければ快適。CADとブラウザを同時に使うとメモリ使用率が100%になりがち。このPCはメモリの増設ができないため、メモリ8GBのPCを買うなら後から増やせるモデルにするのを推奨。
買い替えるならHP Spectre x360 13 にしたい。
Dell Inspiron 13 7000 2-in-1 プラチナ
- 持ち主:2017年入学、電気電子系、回路制御班
- 価格:13万未満
- CPU: intel i7 10510U 最大4.9GHz
- メモリ: 16GB
- ストレージ: SSD 512GB
- 持ち主のコメント:価格は増税前セールで13万未満だった(今見ると15万)。
1.4kgで重い。でもほかは快適。4Kもタッチパネルも付くようにしたけど別にいらなかった。
備考
端子やサイズ、CPUの細かい型番等は構成の都合上は一部省いたため、気になったらPCの型番で検索して調べてみてください
おわりに
Maquinist部員にとってPCというのはとても多くの時間を共に過ごすものなので、各自少なくないこだわりがあります。それが少しでも伝わって、PC選びの参考になればよいのですが…
ではまたの機会に👋
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